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繰上げ受給とはどんなもの？
厚生年金の繰上げ受給は、その名の通り年金を受ける年齢を繰り上げて、早めに受けることができるようにするものです。それなら早めに受け取れるほうが良いと考えがちですが、繰り上げした場合には受け取れる年金額が減額されることになります。
そのため、減額分を考えてどうするべきかを決めていくことになるのです。厚生年金だけを繰り上げする形にはできず、老齢基礎年金なども同様に繰り上げることになりますので、そちらも減額されていく点も考えていく必要があります。
生活に困っている場合
現在は定年の年齢が延びてきているとはいえ、業種や職場によっては60歳、あるいはそれ以前に定年となり退職せざるを得ない方もいるでしょう。
シニア層の労働力を活用しようとする動きもありますが、すべての人がそういったところにかかわれるわけでもなく、適性や体調などを考えると新しい仕事を始めることが困難になる方もいます。
そのような場合、仕事を辞めた時点から収入が断たれてしまい、通常の年金給付が始まるときまで待てずに生活に困るケースも出てくるのです。
そのようなときには繰上げ受給を活用して、生活を安定させることができると助かります。
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生活に十分な収入が得られている場合
定年退職をした後の生活で、経済的に困っていないような場合にはあえて繰り上げを選ぶ必要はないでしょう。繰り上げれば早く受けることができる反面減額されてしまいますから、結果的に支給される額が減る可能性もあります。
特に生活に困っていなければ支給開始年齢まで待って、そこから受けたほうが満額受給できてメリットが大きくなります。
仕事が安定していたり、貯蓄で十分暮らせるうちはそのままにしておいて、問題が起きたら需給を検討する形でもよいでしょう。
どれぐらい生きるか
繰り上げの場合減額されるとはいえ、早めに受給できることから、期間が短いうちはその方が得になることもあります。かなり長生きするのであれば繰り上げないほうが受給額が大きくなります。
ただし、受給前に亡くなってしまうリスクもあります。自分の健康状態、親族の寿命なども考えに入れてベストな受給年齢を考えてみてもよいでしょう。
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