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カードローンを利用するにあたって、返済に関する疑問や、返済ができなくなったり長引いたりすることへの不安を感じている方は多いのではないでしょうか。
カードローンの返済方法には月々払う方法と、好きなタイミングで返済する方法があり、2つを組み合わせて返済していくことになります。カードローンの利息の仕組みや2つの返済方法の特徴を理解していれば、返済の負担を減らしたり、早期に終わらせたりすることも可能です。
ここでは、カードローンの返済方法の特徴や、返済額の計算方法、支払いできない場合の対処方法などをまとめました。カードローンの支払いに関する疑問にもお答えしていますので、ぜひ参考にしてください。
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カードローンの返済方法は2つ
カードローンの返済方法を大きく分けると、次の2つです。
●約定(やくじょう)返済
●随時返済
カードローンは、返済期間が長くなるほど金利の支払いが多くなり、返済総額が増大します。カードローンをスムーズかつ速やかに返済するためには、それぞれの方法の違いや特徴を正しく理解して、2つをうまく組み合わせることが大切です。
以下で、それぞれの方法について詳しく説明します。
毎月決まった金額を返済する約定返済
約定返済とは、毎月契約で定められた期日(約定返済日)に、定められた金額(約定返済額)を返済する方法です。
約定返済額は、カードローンを提供する金融機関や商品などによって異なります。しかし、多くの場合「元利定額返済方式」か「残高スライド元利定額返済方式」のいずれかが採用されています。
元利定額返済方式 | 借入残高にかかわらず毎月一定額を返済する方式 |
残高スライド元利定額返済方式 | 借入残高に応じて毎月の返済額が変動する方式 |
いずれの方式でも約定返済額には元本と金利分が含まれており、毎月の返済で少しずつ元本が減っていきます。約定返済の代表的な手段は、口座振替やATMからの返済、銀行振り込みなどです。
好きなタイミングで返済できる随時返済
決められた期日に返済する約定返済に対して、任意の金額を好きなタイミングで返済できるのが随時返済です。「臨時返済」「繰り上げ返済」などと呼ばれる場合もあります。随時返済で返済した金額は、全額が元金に充てられるのが一般的です。
随時返済をしなくても支払い遅れにはなりません。しかし、随時返済を利用することで借入残高を早期に減らせ、将来的に支払う利息を軽減できます。1日でも早く借金を完済したいのであれば、随時返済の利用は必須です。
ただし、随時返済はあくまでも普段の約定返済に追加で返済をするものです。随時返済をした場合も次の期日の約定返済がなくなるわけではないため、注意しましょう。カードローンによって異なりますが、随時返済はATMからの返済か銀行振り込みで行うことが一般的です。
カードローンの返済シミュレーションについて
カードローンを計画的に利用するためには、毎月の返済額や返済期間、総返済額などをあらかじめシミュレーションし、具体的なイメージを持っておくことが重要です。
カードローンの返済額は自分でも計算できますが、計算方法は少々複雑です。カードローンを提供する金融機関の多くが、カードローンの返済額や返済期間を簡単に算出できるシミュレーションツールを提供しているため、利用するとよいでしょう。
借入希望額などいくつかの条件を入力するだけで、簡単に具体的な数字がわかります。各社のホームページに掲載されている場合が多いので、チェックしてみてください。
返済額の計算方法
カードローンの返済額は、元金に借入額や期間に応じて発生する利息を合計した金額です。そのため、返済額を知るには利息を計算する必要があります。
カードローンの利息の計算方法は以下のとおりです。
利息=借入残高×契約利率(年利)×借入日数÷365日(うるう年は366日)
例えば、金利18.0%で10万円を20日間借り入れ、全額返済した場合の利息は次のように計算します。
10万円×18.0%×20日÷365日=986円
この場合の総返済額は、10万円+986円=10万986円です。
また、金利18.0%で10万円を借り入れ、毎月1万円ずつ返済する場合は、次のような計算になります。※元利均等方式の場合
返済1回目の利息:10万円×18.0%×30日÷365日=1479円
返済1回目の元金返済額:1万円-1479円=8521円
返済2回目の利息:(10万円-8521円)×18.0%×31日÷365日=1398円
返済2回目の元金返済額:1万円-1398円=8602円
このように計算を繰り返すと、完済までの返済回数は11回、返済総額は10万9173円となります。
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早く借金を返済するコツ
返済額の計算方法からもわかるように、借入期間が長くなればなるほど、カードローンの返済総額は大きく膨らみます。返済の負担を減らすためには、完済までの期間を、1日でも早くすることが必要です。
借金をできるだけ早く返済するためのポイントは、次の2点です。
●積極的に随時返済していく
●無理のない返済スケジュールを組む
以下で、詳しくみていきましょう。
積極的に随時返済していく
借金を1日でも早く完済するために最も有効な方法は、随時返済をできるだけ多く利用することです。
随時返済を適宜利用すると、約定返済のみを続ける場合と比べて借入残高の減少ペースは上がります。さらに、随時返済した金額は全額が元金に充当されるため、より効率良く借入残高を減らせるというメリットもあります。そのため、随時返済を利用するほど、完済までの期間が短縮できるのです。
例えばボーナスが入ったら随時返済に回すなど、随時返済を積極的に使っていきましょう。ただし、随時返済をしても約定返済は期日どおり行う必要があるため、約定返済に充てる資金が不足することのないように注意してください。
無理のない返済スケジュールを組む
随時返済の利用も含めて、無理のない返済スケジュールを組むことも大切です。
例えば、無理な節約をしたり、生活を圧迫したりしてまで、随時返済をするのは避けたほうがよいでしょう。生活を切り詰めて返済を続けるのは、簡単ではありません。節約することでストレスを溜め、反動で無駄な買い物に走るといった事態も考えられます。
また、随時返済に資金を割きすぎると、急な出費への備えが不足して、新たな借り入れが必要な状況になる可能性もあります。返済の負担を減らすために随時返済を頑張っていたのに、借金を増やしては本末転倒です。
カードローンの返済は生活に支障の出ない範囲で、計画的に行いましょう。
無理のない返済スケジュールの組み方
カードローンの返済の負担を軽減するには、効率良く、かつ無理なく返済できるのが理想的です。
効率を考えながら、無理の出ないように返済を続けられる返済スケジュールを組むためには、以下の2つのポイントを意識しましょう。
●現状の収入と支出を把握する
●先を見据えて早めの返済を心がける
以下で、それぞれのポイントについて具体的に説明します。
現状の収入・支出を把握する
返済スケジュールを立てるときには、まず現状の収入と支出を把握し、返済に充てられる金額を試算しましょう。そのうえで、無理なく返済できる金額を増やすための対策をとることがポイントです。
収入をすぐに増やすことは難しいため、支出で改善できる点を探していきます。例えば、大手キャリアの携帯電話を格安SIMに変える、コンビニに行く回数を減らすといった行動は無理なく節約につながります。
生活を見直してみると、無駄な支出は意外とあるものです。1つ1つは細かな金額でも、人によっては月数万円の節約になる場合もあります。
先を見据えて早めの返済を心がける
支出を減らせたら、次に毎月いくら返済していくのかを決めましょう。
できれば節約してできた余剰資金を、本来の返済額にプラスして、返済に回すとよいでしょう。節約で余裕ができたお金を好きなことに使いたくなる気持ちはわかります。しかし、先のことを考えるとカードローンの返済スピードをアップしたほうが、早く借金から解放され、家計にも余裕ができるはずです。
無理のない範囲で返済に回して、1日でも早い完済を目指しましょう。
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余裕があれば一括返済がお得
手元の資金に余裕ができたら、借入残高を一括返済することも視野に入れるのがおすすめです。
カードローンの返済を長期間続けると、借入期間に応じて利息が発生し続けます。まとまったお金を用意できたときに一括返済をすると、今後支払う予定だった利息を支払う必要がなくなり、大きな負担軽減になるのです。
また、一括返済をすると、信用情報に「完済情報」として履歴が登録されます。信用情報に完済情報があると信用度が増し、カードローンの増額や新たな借り入れの際にプラスに働く可能性もあります。
ただし、一括返済は金額が大きいため、家計を圧迫することがないかなどをよく検討して、慎重に判断することが重要です。
カードローンの返済ができない場合の対処法
万が一カードローンの支払いができないときは、速やかに借入先の金融機関に連絡をして、対応を相談しましょう。当該月の返済を利息のみにする、などの解決策を示してもらえる可能性があります。
相談をせずに支払えないまま放置していると、カードローン会社から督促が来るようになります。督促も無視し続ければ、最悪の場合、給与や家財が差し押さえられることもあるため、無連絡のまま放置することは、絶対にしてはいけません。
また、カードローンの延滞をすると、延滞期間に応じて遅延損害金が発生することにも、注意が必要です。さらに、延滞があると信用情報に傷が付くため、新たな借り入れも難しくなる可能性があります。
遅延損害金が高額になる前に、できるだけ早く遅延を解消できるようにしましょう。
カードローンの返済に限らず、生活費用全般に困っているときは、公的な支援制度を利用できる場合もあります。利用できる制度がないかどうか、確認してみることをおすすめします。
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カードローン返済に関するQ&A
最後に、カードローンの返済についてよくある以下の5つの疑問について、Q&A方式で解説します。
●カードローンの返済が遅れた場合どうなるのか
●借金額が減らないのはなぜか
●複数のカードローンをまとめることは可能か
●約定返済額の変更はできるか
●随時返済を利用した場合の次の約定返済はどうなるか
疑問を解消して、カードローンをスムーズに返済しましょう。
Q.カードローンの返済が遅れたらどうなる?
A.カードローンが利用停止になるなどのデメリットが発生する
カードローンを延滞した時点で、延滞しているカードローンの利用が停止されます。利用停止のタイミングは金融機関によって違い、なかには返済日の翌日には停止となるものもあるようです。これは、引き落とし口座の残高不足といったうっかりミスであっても同様なので、注意しましょう。
また、カードローンの延滞を放置すると、次のようなデメリットが生じます。
・遅延損害金が発生する
・信用情報に傷が付く
・カードローンが強制解約になる
・利用残高の一括返済を求められる
・給与や家財が差し押さえられる可能性がある
カードローンはうっかり延滞しないように注意し、どうしても支払いが難しい場合は、カードローン会社に相談するなど誠実に対応しましょう。
Q.借金額が減りません。どうして?
A.金利ばかりを返済している状態に陥っている可能性があります。
カードローンの多くは元金と利息を合わせて一定の金額を返済する方式です。そのため、返済の内訳を確認すると、利息の返済に大半が充当されていて、元金がほとんど減っていないことがあります。
利息ばかりを返済している状態に陥る主な原因は、次の2つです。
・借入金額に対して毎月の返済額が少なすぎる
・金利が高すぎる
カードローンの返済額は、先に利息に充当され、残りが元金の返済に回ります。そのため、借入金額に対して月々の返済額が少なすぎると、返済額のほとんどが利息の返済に充てられ、元金が減らないという事態が起こり得るのです。
カードローンの金利は、借入金額に応じた上限が法律で定められています。そのため、金利が高すぎることが原因で借金が減らないということは、通常は起こらないと考えてよいでしょう。
ただし、なかには法外な金利を取る違法な業者が紛れていることもあります。不安な場合は、借入先が正規の貸金業者や銀行かどうかを確かめましょう。正規の金融機関かどうかは、金融庁のホームページで確認できます。
Q.複数のカードローンをまとめて返済できる?
A.おまとめローンでカードローンの一本化ができます。
おまとめローンとは、複数の借入先をひとつにまとめて返済するための、借り換え専用ローンです。おまとめローンを利用すると、複数のカードローンをまとめて返済できるだけでなく、次のようなメリットもあります。
・返済総額が減る可能性がある
・月々の返済額を減らせる
カードローンの金利は、借入額が大きいほど下がるのが一般的です。おまとめローンを利用して借入額が大きくなれば、借り換え前よりも金利が下がり、返済総額が軽減される可能性があります。
また、おまとめローンで支払先が1社になると、月々の返済金額も1社分になります。例えば、2社に毎月1万円ずつ、計2万円の返済をしていた場合、おまとめローンを利用することで、月々の返済額が1万円のみになるケースもあるのです。
ただし、おまとめローンを利用すると、新たな借り入れができなくなる、借り換え前よりも返済期間が長くなるといったデメリットが生じることもあるため、よく検討して利用しましょう。
Q.約定返済額の変更は可能?
A.約定返済額の変更が可能かどうかは、カードローン会社によって異なります。また、約定返済額の変更が可能なカードローン会社でも、借り入れ条件や借入残高によって、変更内容に制限がある場合もあります。詳細は、カードローン会社に直接問い合わせて確認しましょう。
約定返済額の変更が不可能であれば、随時返済を活用して返済スピードを上げましょう。
Q.随時返済を利用したら次の約定返済は返済しなくてもよい?
A.随時返済を利用した場合も、翌月の約定返済はしなければなりません。
上でも触れましたが、随時返済はあくまでもプラスアルファの返済です。そのため、随時返済をしても、毎月の約定返済は通常どおり発生します。資金を随時返済に充てすぎて約定返済に差し障りがないよう、随時返済は家計に余裕があるときに行うことをおすすめします。
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カードローンの返済は計画的に
カードローンの返済方法には、通常の約定返済と、追加で返済する任意の随時返済があります。カードローンの総返済額は返済期間が長くなるほど大きくなるため、約定返済をうまく利用しながら、できるだけ返済期間を短縮することが、トータルの負担軽減につながります。
ただし、随時返済には手元の資金を充てるため、家計を圧迫しない範囲で行うことが大切です。無理して随時返済を繰り返すと、資金不足で約定返済が遅延したり、新たな借り入れをしなければならなくなったりする可能性があるため、注意しましょう。
カードローンを延滞すれば、そのカードローンが使えなくなるだけでなく、遅延損害金が発生する、ほかのローンの審査で不利になるといったデメリットもあります。カードローンを利用するときには、返済スケジュールについてしっかりとイメージし、計画的に借り入れ・返済するよう心がけましょう。
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