新年度がスタートし、多くの家庭で出費が増加しているこの時期に、特に「年収400万円台」で「普通」の暮らしを送る家庭の貯蓄状況が気になる方も少なくないでしょう。家計を圧迫する住宅ローンの存在下で、いったいどの程度貯蓄できているのか。この記事では、そんな疑問に対して、具体的なデータをもとに詳細に解説していきます。
貯蓄の現状
国税庁と厚生労働省の最新統計によると、年収400万円台の世帯は日本で最も一般的な家庭に位置づけられています。しかし、平均的な家庭がどれだけ貯蓄できているのかは、なかなか周りに聞けることではありません。
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年収400万円台世帯の貯蓄額
「年収400万円~450万円世帯」 の平均貯蓄額は850万円で、内訳としては通貨性預貯金が363万円、定期性預貯金が216万円、生命保険などが190万円、有価証券が71万円、金融機関外が9万円です。
「年収450万円~500万円世帯」 の場合、平均貯蓄額は901万円。こちらの内訳は通貨性預貯金365万円、定期性預貯金238万円、生命保険など207万円、有価証券88万円、金融機関外3万円となっています。
これらの数字は一見すると安心できるように思えますが、純粋な貯蓄額はもっと少ないことが分かります。貯蓄額から負債額を差し引くと、どちらのセグメントも200万円台になります。特に住宅ローンが負債の大部分を占めており、家計への影響は大きいと言えるでしょう。
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手取り収入からの貯蓄割合
年収400万円台の世帯が手取り収入からどれだけ貯蓄しているのかについて、金融広報中央委員会の調査が示すところによれば、最も多い貯蓄割合は「10~15%未満」で18.9%、次いで「5~10%未満」が12.5%となっています。しかし、38.9%の人が「貯蓄しなかった」と回答しており、約3世帯に1世帯が貯蓄できていない状況が明らかになりました。
貯蓄を増やすためのヒント
貯蓄が難しいと感じている方々には、まず家計の見直しから始めることをお勧めします。支出の抑制はもちろん、余裕があれば私的年金やNISA、iDeCoなどの資産運用にも目を向けることが大切です。これらを活用し、年金だけに頼らない資金計画を立てることが、より安心した老後への準備となります。
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具体的な貯蓄戦略
家計簿の活用:まずは毎月の収支を明確にし、不要な支出を削減する。
固定費の見直し:通信費や保険料など見直し可能な固定費を抑えることで、毎月の貯蓄額を増やす。
目的別貯蓄:教育費や老後の備えなど、具体的な目標を持って貯蓄する。
資産運用の検討:余裕資金をNISAやiDeCoによる投資に回し、資産の増加を目指す。
まとめ
「年収400万円台」の世帯は、一見するとそれなりの貯蓄があるように見えますが、純貯蓄額を詳しく見ると、住宅ローンなどの負債を考慮すると実際の貯蓄は想像よりも少ないことがわかります。また、手取り収入からの貯蓄割合も様々で、一部の世帯では貯蓄ができていない現実があります。しかし、家計の見直しや資産運用によって、これからのライフイベントや老後に向けての備えを強化することは可能です。年収が「普通」の範囲内であっても、賢い家計管理と投資戦略で、より豊かな未来を目指しましょう。