「りそな日本中小型株式ファンド(ニホンノミライ)」は、国内中小型株式に特化したアクティブファンドであり、成長の見込める企業に投資することでリターンを狙うファンドです。特に社会的課題を解決し、持続的に成長する企業に投資する点が特徴で、ESG投資としても注目されています。本記事では、口コミや評判をもとに、このファンドのメリット・デメリットを解説し、どのような投資家に向いているかを検討していきます。
基本情報「りそな日本中小型株式ファンド(ニホンノミライ)」
項目 | 内容 |
---|---|
基準価額(2023年9月27日) | 15,989円(+1.64%) |
純資産額 | 153億9000万円 |
1年リターン | 3.16% |
信託報酬 | 年率1.98% |
販売手数料 | 2.20%(税込) |
信託財産留保額 | 0.30% |
設定年月日 | 2018年9月28日 |
分類 | 国内株式型-国内株式アクティブ型 |
ベンチマーク | Russell/NOMURA中小型(配当込み) |
このファンドは、特に成長が期待できる国内の中小型株式に投資し、長期的なリターンを狙うことが特徴です。短期的な投資には不向きですが、長期的な成長を期待する投資家に適しています。
口コミ・評判の傾向
口コミや評判を確認すると、りそな日本中小型株式ファンドに対する評価は賛否両論です。中小型株式特有のリスクやリターンの幅に対して、それぞれの投資家が異なる意見を持っています。
ポジティブな口コミ
- 成長分野への投資に期待:シェアエコノミーやフィンテック、AI、自動運転技術といった、今後成長が期待される新興産業に積極的に投資している点が高評価です。「これから伸びる分野に投資しているので、長期的なリターンが期待できる」という意見が多いです。
- 中長期的な視点での成長:中小型企業は短期的なリターンが不安定ですが、長期的には大きな成長が見込めるという点で支持されています。「5年、10年のスパンで見れば、十分に期待できるファンド」といった声もあります。
ネガティブな口コミ
- 短期的なパフォーマンスの不満:中小型株式は短期的な変動が激しく、「毎日株価を見ていても、なかなか思うように上がらない」という不満を抱く投資家もいます。短期的にリターンを求める人には不向きなファンドです。
- コストが高い:販売手数料が2.20%、信託報酬も1.98%と、比較的高めの設定です。これらのコストがパフォーマンスに悪影響を及ぼすという指摘があります。「手数料が高く、長期保有を考えないとリターンが圧迫される」という意見が見られます。
メリット
成長分野への積極投資
フィンテックやシェアエコノミー、AI、自動運転など、成長が期待される新興産業への投資を通じて、高いリターンを目指しています。これにより、将来の経済成長を先取りする投資が可能です。長期的な成長が見込まれているため、成功すれば大きなリターンが期待できます。
ESG投資としての魅力
持続可能な成長に貢献する企業に投資している点は、ESG(環境・社会・ガバナンス)投資の観点でも注目されています。社会的課題に対応する企業への投資が、ファンドの長期的な安定成長に寄与する可能性があります。
長期保有でのリターンの可能性
1年リターンが3.16%ですが、5年リターンは14.85%(2023年9月時点)と、長期保有を前提にした場合、十分にリターンを得ることができる可能性が高いです。短期的な変動に耐えられる投資家にとっては、魅力的な選択肢となります。
デメリット
リスクとボラティリティの高さ
中小型株式は大手企業に比べて価格変動が激しく、特に短期的には大きなリスクを伴います。標準偏差が高いファンドであるため、リスク許容度の低い投資家には不向きです。
コストの高さ
販売手数料2.20%、信託報酬1.98%というコスト設定は、他のファンドと比較しても高めです。長期的に保有しない限り、手数料がリターンを圧迫する可能性が高いです。
メリットとデメリットの比較表
項目 | メリット | デメリット |
---|---|---|
成長分野への投資 | 将来的に高い成長が期待できる | 短期的なリターンが安定しない |
ESG投資の観点 | 社会貢献と投資リターンを両立 | ESG投資の成果が見えにくい可能性も |
コスト | 長期保有でリターンを狙える | 販売手数料・信託報酬が高く、短期保有では不利 |
どのような投資家に向いているか?
りそな日本中小型株式ファンドは、短期的なリターンを期待する投資家には不向きです。長期的な視点を持ち、数年〜10年といったスパンで成長分野に投資したい投資家に向いています。また、ESG要素を重視したい投資家や、将来的な社会貢献を意識して投資を行いたい人にも適しています。
まとめ
りそな日本中小型株式ファンド(ニホンノミライ)は、新興分野やESGに注力した国内中小型企業への投資を通じて、成長が期待されるファンドです。ただし、短期的な価格変動リスクやコストの高さを考慮する必要があり、長期的な投資家向けのファンドといえるでしょう。高リスク・高リターンを受け入れられる方には、魅力的な投資機会となる可能性があります。