能作の『ブシャールリング』錫の特性を生かした医療機器について解説!

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40代以上の女性に多いブシャール結節は、手の指の第二関節に起きる変形性関節症です。手術を必要とするような強い症状が出ていない場合は、指を固定して痛みを和らげながらの治療になります。

従来のテーピングにはない機能を持つ、錫製医療機器ブシャール リングをご紹介します。

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ブシャール結節とは

ブシャール結節は40代以上の女性に多い指の変形性関節症で、手指の第二関節に症状が出るのが特徴です。軟骨が摩耗して関節が変形したり腫れたりする病気で、痛みを伴うこともあります。変形が進行すると関節が動きにくくなり、まれには関節に水がたまります。

しかし、原因は明らかになっていません。遺伝や加齢、更年期や妊娠・出産時のホルモンバランスの乱れや指の使い過ぎが疑われています。ブシャール結節と似た症状を持つものに、関節リウマチがあります。識別が難しいときは血液検査を行い、免疫に異常があるか否かを確認します。関節リウマチでは、発熱や貧血などの別の症状も出ます。

治療には関節を固定して安静にすることが必要です。痛みがあるときは、関節の固定によって痛みが多少和らぎます。その上で湿布や軟膏、温熱療法を行います。炎症鎮痛剤などの薬物療法も有効です。症状がひどいときは手術になります。第二関節の腱を部分的に切除して負荷を軽くし、指の動きを円滑にして痛みを抑えます。

デザインもおしゃれなブシャール リング

ブシャール リングは、株式会社能作から2021年の12月に発売されました。能作は富山県にある鋳物メーカーで、真鍮や鋳物の製造、販売をしています。錫の特性を生かした、曲がる器でも有名です。

能作が開発した錫製の医療機器ブシャール リングは医師と共同開発した製品で、ブシャール結節の人のための第二関節の固定器具です。錫は柔らかい金属なので、手で容易に曲げることができます。

この特性を利用して、簡単に開閉できてストレスなく付け外しができるブシャール リングを作りました。

外側は第一関節の下と第二関節の下をそれぞれ固定するリングになっており、内側は外れにくい板状になっています。この板の部分を開閉して角度を変え、指の太さや変形、腫れの具合に応じてサイズを調整できます。

手の甲側から見ると二本のリングを付けているように見える、女性を意識したおしゃれなデザインです。2018年から販売されている能作の第一関節用の固定器具は、2021年度のグッドデザイン賞に輝きました。

錫には抗菌作用もあるため、手の指に付けても衛生的に使えます。テーピングをするとぬれるたびに代える必要がありますが、ブシャール リングならぬれても問題ありません。

 

 

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