パナソニックホールディングス(HD)は、2024年12月末で国際オリンピック委員会(IOC)との五輪およびパラリンピックの最高位スポンサー契約を更新しないことを発表しました。1987年から37年間にわたって続けてきたオリンピック支援は、長い歴史に幕を下ろすことになります。パナソニックは今回の決定について、経営環境や事業の変化を背景に支援のあり方を再検討した結果だと説明しています。
IOCスポンサー制度の変遷
スポンサー企業 | 参加期間 | 五輪/パラリンピック支援状況 |
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パナソニックHD | 1987年~2024年 | 終了予定 |
トヨタ自動車 | 継続中 | パラリンピック支援を継続、五輪支援から撤退方向 |
ブリヂストン | 継続中 | 五輪・パラリンピック支援を継続 |
IOCの最高位スポンサーには、コカ・コーラやP&Gといった世界的な企業が名を連ねています。日本企業としては、トヨタ自動車とブリヂストンが五輪・パラリンピックの支援を行っており、トヨタはパラリンピック支援を継続する一方で、五輪からは撤退する方向で調整を進めています。
パナソニックが築いた37年の絆
パナソニックグループは、1987年に五輪スポンサーとして初めて参画し、2014年からはパラリンピックへの支援も加えました。楠見雄規社長は、「協賛活動を通じて、多くの価値ある経験を積み重ね、スポーツファンやアスリートとの絆を深めることができた」とコメントしています。今回の決定により、パナソニックは新たな支援体制や方針を模索していくことが予想されます。