40歳中学教師が隣人女性にストーカー行為「郵便受けに汚物投函」で停職3か月

兵庫県三田市の中学校に勤務する40歳の男性教諭が、同じマンションに住む女性に対し郵便受けへ汚物を入れるなどの行為を繰り返し逮捕されました。裁判所から罰金刑を受けたのち、兵庫県教育委員会は教育者として不適切な非行と判断し、停職3か月の処分を科しました。

教師が起こした異常な行動

処分を受けたのは、三田市内の中学校に勤務する40歳の男性教諭です。事件は今年6月に発覚しました。男性教諭は同じマンションに住む女性と顔を合わせるうちに好意が執着へと変化し、その結果、理性を失った行為に及びました。

女性宅前を徘徊し、郵便受けに排泄物を投げ入れるなど、住民としても教育者としても許されない行動を取りました。さらに、別の日には玄関前にしゃがみ込み、ドアを撮影するなど監視行為を繰り返していました。これらは被害者の生活環境を壊し、強い恐怖心を与えるものでした。

警察は7月、迷惑防止条例違反の疑いで男性教諭を逮捕しました。取り調べの結果、繰り返し行われたつきまといがストーカー規制法に抵触すると判断され、罰金20万円の刑事処分が科されました。

表向きには罰金刑という比較的軽い処分に見えるものの、教育現場で働く立場を考えればその影響は計り知れません。児童生徒や保護者の信頼は一瞬にして崩れ去り、学校運営にも暗い影を落とす結果となりました。

兵庫県教育委員会は、行為を「教育公務員としてふさわしくない著しい非行」と認定し、停職3か月の懲戒処分を科しました。処分発表の場で教育委員会は、教員の規範意識を改めて徹底する必要性を強調しています。

停職は職務からの一時排除ですが、教育現場への復帰が妥当かどうかは依然として議論の対象です。社会的信用の失墜は一時的な処分期間だけでは回復できず、再び教壇に立つことへの不安が保護者や地域から寄せられています。

ストーカー規制法は2000年に制定され、被害者の安全確保を目的としています。今回のケースでは、つきまとい行為や住居前での監視行為が明らかに該当しました。

法律は被害者の不安を重く見ており、違反すれば逮捕や刑事罰が科されます。今回の事案では罰金刑にとどまりましたが、行為の執拗さからみても社会的非難は強く、今後の再発防止に活かす必要があります。

教育者は生徒にとって道徳的な模範であるべき存在です。その人物がストーカー行為を行ったことは、教育への信頼を大きく揺るがす事件となりました。

事件を受けて、教育現場では以下のような対策が求められています。

これらの施策を組み合わせることで、不適切な行動の芽を早期に摘み取ることができます。