それは、カードローンの「金利」に対する不安からくるものです。金利に関する正しい知識を持っていないと、興味はあっても「カードローンって大丈夫なの?」と、身構えてしまいますよね。
そこで今回この記事では、カードローンの金利の仕組みについて詳しく解説します。利息・金利を下げるコツ、おすすめのカードローン会社も紹介しますので参考にしてください。金利の正しい知識を身に付ければ、カードローンに対する不安もなくなるでしょう。
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カードローンの金利とは
カードローンを利用するときに、切っても切り離すことができないのが「金利」です。
金利とは、金融市場において取引される「貸付資金の価格」のことであり、借入金額に加えて一定の割合でかかってきます。金利には、以下で挙げるような種類があります。
●1ヶ月単位で定められた金利…月利
●1年単位で定められた金利…年利
主に、カードローンの場合は「年利」が用いられます。
カードローンの金利は「出資法」に基づき上限が20%と定められており、それに加えて「利息制限法」により、貸付額に応じた上限金利が設けられています。
●10万円未満の貸付…上限20%
●10万円~100万円未満の貸付…上限18%
●100万円以上の貸付…上限15%
この金利を上回る貸付業者は違法である可能性が高いため、決して利用してはいけません。この見出しでは、さらに詳しく金利と利息の違いや、金利を決める要因について、詳しく解説します。
金利と利息の違い
お金を借りるときによく出てくる言葉に、「金利」と「利息」がありますが、まずはそれぞれの言葉の意味や違いについて知っておきましょう。
まず、金利とは「お金を借りたときに支払う対価」のことです。カードローンでお金を借りたら、借りたお金と金利を返済しなくてはいけません。
仮に金利(年利)が5%で、1年間100万円を借り入れた場合、金利は5万円になります。もし金利が10%であれば、10万円となるため金利は低いほうがお得です。金利の上限は前の見出しでも解説しているとおり、「出資法」で定められているため、借入金額が高額になれば金利も低くなります。
次に、金利とよく間違えやすい利息ですが、こちらは「お金を貸したときに受け取る対価」のことです。金利と利息は、お金を貸す・借りるという立場による違いで使い分けられています。
そのため、カードローンでお金を借り入れた場合は、カードローン業者に対して支払われる「使用料」という意味合いで金利が使われます。
カードローンで借りたお金は、借入期間(返済期間)が長いほど利息が増えていくため、お金を借りる際には借入日数も考慮しましょう。
金利を決める要因
カードローンの金利は、いつでも一定の割合というわけではありません。そのときの情勢によって変わることもあります。
また、契約者によっても金利が変わることがあります。
これは、その人の返済能力(信頼度)や借入限度額・返済期間や勤め先などさまざまな要因によって変わってきます。大企業に勤めている会社員や公務員は、中小企業の会社員と比べると良い評価を得やすい傾向にあるようです。
さらに、持ち家か賃貸かどうかを区別する「居住形態」や、個人が自由に使えるお金がどれくらいあるかがわかる「可処分所得」も審査基準に含まれています。
このように、金利を決める要因はひとつに絞られていないため、さまざまなものがあることを知っておきましょう。
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金利を徹底比較!カードローン各社の違い
カードローンの金利は、そのときの情勢や契約者の信頼度・勤め先など、さまざまな要因によって変わってくることがわかりました。
しかし、それ以外にも、どのカードローン会社を選ぶかによっても大きく変わってきます。金利が1%違うだけで、同じ借入金額でも返済額には大きな差が出てくるため、申込をする場合は必ず事前に金利を確認してください。
この見出しでは、カードローン会社の金利を比較する場合の、押さえておくべきポイントを3つ紹介します。金利の低いカードローン会社を見つけるときの、参考にしてみてくださいね。
金利を比較する際の重要ポイント
カードローンの金利を比較するときに、最も重要となるポイントは、以下で挙げる3点になります。
1.金利の数字だけを見て判断してはいけない
2.個人の状況によって金利は変わる
3.金利が高すぎるカードローンは違法の可能性がある
カードローン会社の広告やサイトを見ると、すぐ目に入るところに金利が書かれていますが、「〇%~〇%」となっている点に気を付けてください。
低い金利だけを見てカードローン会社を決めてしまうと、申込をして審査が通ったときに、想定していた金利ではない可能性があるからです。広告やサイトに書かれている金利は、あくまでも参考程度にとどめておくことが大切です。
前の見出しでも解説していますが、さまざまな要因によってカードローンの金利は変わってきます。広告やサイトをうのみにして申込をした結果、「ほかのカードローン会社よりも金利が高かった」と、いう話はよくあるケースのため、十分に気をつけましょう。
また、金利が高すぎるカードローン会社は、違法である可能性が高いため注意が必要です。違法な業者は、金利は高いが審査に通りやすいことをメリットとして強調していることが多いです。
一度カードローン会社の審査に落ちてしまうと、審査に通りやすいほうに目がいきがちですが、甘い言葉には決して惑わされないようにしましょう。
金利からわかる利息と返済額の計算方法
カードローンで借りたお金は、借入額に金利を含めた金額を返済しなくてはいけません。毎月の返済額に「利息額」と「元金返済額」の2つが含まれるため、しっかりと計算しておかないと返済額がわからなくなってしまいます。
この見出しでは、カードローン返済のシミュレーションをわかりやすく表で紹介します。カードローンの返済額は、正しく知っておくことで返済計画も立てやすくなるため、ぜひ、チェックしておきましょう。
カードローンの返済シミュレーション
以下で挙げる条件をもとにして、カードローンの返済シミュレーションをしてみましょう。
条件
●借入額:100万円
●金利:10%
●返済額:毎月2万円
利息額の計算方法は「借入額×金利×30/365」になるため、上記で挙げた条件の場合、計算式は以下のようになります。
●1,000,000×10%×30/365=利息額
毎月の返済額2万円を、計算した「利息額」で引いた金額が「元金返済額」です。3ヶ月目までの利息額と、元金返済額を計算した表が以下になります。
返済月 | 利息額 | 元金返済額 |
---|---|---|
1ヶ月目 | 8,219円 | 11,781円 |
2ヶ月目 | 8,122円 | 11,878円 |
3ヶ月目 | 8,025円 | 11,975円 |
2ヶ月目以降は、100万円から元金返済額を引いた額が借入額となるため、ひと月ごとに計算をしなくてはいけません。これだと、とても面倒ですよね。
そこでおすすめするのが、カードローンの返済シミュレーターを活用することです。
借入金額や月々の返済金額・金利などの情報を入力するだけで、かんたんに返済回数や返済総額を知ることができます。なお、上記で挙げた条件をシミュレーターで計算すると、以下のような結果が出ました。
●返済回数:66回
●返済総額:1,311,047円
借りた金額は100万円でも、金利を含めると約130万円の返済となります。約30万円の金額差は大きいため、返済計画をしっかりと立てるためにも、事前にシミュレーションは活用するべきです。
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カードローンの金利と利息を下げるコツ
カードローンの金利は一般的に、「信用度」と「返済期間」によって決まると言われています。信用度が高い人よりも低い人のほうが、カードローン会社にとっては回収リスクが高くなるため、金利を上げられる可能性があります。
カードローンの金利や利息を下げたいと考えている方は、この見出しで紹介する4つのコツをしっかりと押さえておきましょう。
返済期間をできるだけ短くする
カードローンの金利は、返済期間が長ければそれだけかかるため、お金に余裕がある方は繰り上げ返済を活用するのがおすすめです。
カードローンは、毎月決まった日に決められたお金を返済する「約定返済」以外にも、期日に関係なく返済ができる「臨時返済(繰り上げ返済)」があります。繰り上げ返済した分は、全額が「元金返済額」になるため、元金にかかる利息を減らすことが可能です。結果として、完済するまでの支払総額を一気に減らすことができます。
ただし、生活を無理してまで繰り上げ返済をすると、結局カードローンで追加融資する方もいるため注意が必要です。
あくまでも繰り上げ返済は、ご自身の生活に余裕のある範囲で行うことがベスト。ボーナスが入ったときに繰り上げ返済をするなど、自分のなかで返済ルールを決めておくのもおすすめです。
返済実績を積む
返済実績とは、毎月しっかりと滞納することなく、返済し続けた期間のことをいいます。返済実績を毎月きちんと積んでいけば、信用度を高めることにつながります。
カードローン会社から、「この人は返済能力がある」と判断されれば、利用限度額を上げたい場合や金利を引き下げたいと思ったときに、交渉を有利に進めることができるかもしれません。
ただし、返済実績は契約しているカードローン会社以外でもチェックされます。複数社からお金を借りている方は、毎月しっかりとどの会社も滞納することなくお金を返し続けることが大切です。
また、転職や昇給で年収が上がったり、派遣社員から正社員になったりと、経済力が上がったらすぐにカードローン会社に申告をしてください。そうすれば、返済能力の高さをアピールすることができて、信用度も高くなるため返済実績と合わせて有利に交渉を進めることができるはずです。
借入限度額を増やす
カードローンの金利は、一般的に借入限度額(利用限度額)が上がるほど低く設定されています。つまり、カードローンの借入限度額を増額できれば、利息を抑えられる可能性があるということです。
借入限度額を増やすには、カードローン会社に増額申請を行い、再度審査に通る必要があります。審査の際には、主に以下で挙げるような点がチェックされます。
●収入が増えているかどうか
●半年以上カードローンを利用しているかどうか
●返済遅延がないか
カードローン会社から収入証明書類の提出が求められることがあるため、求められた場合は速やかに提出をするようにしてください。
ただし、借入限度額の増額申請では、契約時よりも年収が下がっていたり、返済遅延が目立つようだったりすると、逆に限度額が下がる恐れがあります。増額申請をするかどうかは、現状に合わせて見極めることが大切です。
無利息期間付きのカードローンを利用する
無利息期間付きのカードローンとは、決められた期間内に返済をすれば、その期間は利息がかからないカードローンのことです。
例えば、30日間の無利息期間があるカードローン会社から10万円を借りた場合、30日以内に10万円を返済することができれば利息は1円もかかりません。無利息期間を設けている主なカードローン会社は、以下を参考にしてください。
カードローン会社 | 無利息期間 |
---|---|
アコム | 契約日の翌日から30日間 |
プロミス | 初回借入日の翌日から30日間 |
アイフル | 契約日の翌日から30日間 |
レイク | 初回契約日の翌日から60日間or180日 |
ジャパンネット銀行 | 初回借入日から30日間 |
無利息期間は、定められた期間を過ぎた場合は利息がかかってしまいます。期間はカードローン会社によって異なるものの、30日間の期限が多いため、うっかりしているとあっという間に期間が過ぎてしまうことも。
ご利用は計画的にとはよく言われますが、無利息期間を利用するのであれば返済計画をしっかりと考えたうえでお金を借りましょう。
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利息が安く済む!金利が低いおすすめカードローン
同じお金を借りるのであれば、少しでも金利が低いカードローンのほうが良いですよね。カードローンの借り換えを上手に活用すれば、毎月の返済額を減らしたり、返済総額や利息を減らしたりすることが可能になります。
次に、金利が低くて利息が安いおすすめのカードローン3社を紹介します。カードローンの利用を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
楽天銀行カードローン(スーパーローン)
楽天銀行スーパーローンは、実店舗を持たないネット銀行のため、対面申込をしておらずインターネット上からの申込になります。そのため、ご自身の都合に合わせて、24時間いつでも申込ができるのがうれしいポイントです。
また、楽天ユーザーを対象としたサービスが充実している点が、最大のメリットとして挙げられます。入会するだけで楽天ポイントが付与されたり、楽天銀行の口座を使用したりすれば手数料無料になるなどのサービスが受けられます。
ただし、楽天銀行スーパーローンは銀行系カードローンなので、即日融資に対応していません。すぐにお金が必要という方には、審査に時間がかかるのでわずらわしいと感じるかも。
少しでも審査を早く終わらせたいという方は、事前に必要な書類を調べて用意しておくなど、できる準備はしっかりと行っておきましょう。また、楽天ユーザーではない方も、大きなメリットは感じられないかもしれません。
アコム
アコムのカードローンは、即日融資可能であることが一番のメリットです。「3秒診断」を活用すれば借入可能かどうかもすぐにわかるため、不安な方は申込前にチェックすることもできて安心です。利用できる店舗窓口・ATMが多いことから、借入や返済がしやすいという点でも使いやすくてとても便利です。
しかし、銀行系のカードローンに比べると、金利が高いのがデメリットとして挙げられます。さらに、アコムは消費者金融系のカードローンなので、総量規制の対象となり年収を基準に3分の1を超える貸付は原則禁止となっています。
これらのデメリットはアコムに限らず、消費者金融系のカードローンであれば全般で言えることです。自分に合っているかどうかは、総合的に判断して決めることをおすすめします。
J.Score
J.Scoreは他社と比べると、低金利で借入ができるのが特徴的です。基本的に申込み・借入・返済をすべてインターネット上で行います。インターネットの操作になれている方であれば問題ありませんが、不慣れな方はデメリットになるかもしれません。
また、「AIスコア」と呼ばれるAIを活用した審査を行っているため、診断結果によって適用される金利や限度額が変わります。そのため、属性を数値化されることが、人によってデメリットに感じるかもしれません。
AIスコアは一度判定されたあとも、日々の生活改善への取り組みなどを積極的に行うことで、スコアアップにつなげることができます。その人の感じ方・活用次第ではありますが、人によって使いやすい・使いにくいが分かれやすいカードローン会社です。
なお、J.Scoreはアコムと同様に消費者金融系のカードローンになるため、総量規制の対象です。
少しの金利の違いでも返済額は大きく変わる
カードローンの金利は、一律に定められているわけではなく、カードローン会社によって変わります。
また、カードローンで借りたお金は、金利を含めたお金も返済しなくてはいけないため、金利が1%違うだけでも返済額は大きく変わってきます。利息と返済額の計算方法や金利を下げるためのコツなどを活用しつつ、自分に合った低金利のカードローン会社を見つけてみてください。
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