利用者4000万人突破、日本製メッセージアプリ「+メッセージ」とは?LINEとの違いについて

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日本で最も多く利用されているメッセージアプリといえば、LINEが思い浮かびます。しかし、日本には他にも多くのメッセージアプリが存在しています。その中でも、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの携帯3社が提供する「+メッセージ(プラスメッセージ)」は、2024年2月6日に利用者数が4000万人を突破しました。本記事では、この「+メッセージ」の特徴と、LINEとの違いについて解説します。

+メッセージの概要

「+メッセージ」は、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの携帯3社が提供するメッセージアプリです。2018年にサービスを開始し、各社が販売するスマートフォンにプリインストールされているため、利用者数が非常に多いです。サービス開始からわずか6年で4000万人の利用者を獲得しましたが、日常的に利用されているかという点では、LINEにはまだ及びません。

「+メッセージ」は、特に高年齢層の利用者に支持されています。 これは、SMSの代替として利用できる点が大きな理由です。LINEを使い慣れない層にとって、電話番号だけでメッセージを送受信できるシンプルな操作性が魅力的だからです。

 

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技術的な違い

「+メッセージ」はSMSの後継技術である「RCS」(Rich Communication Services)を使用しており、インターネットではなく携帯電話回線のデータ通信を利用しています。これにより、相手の電話番号が分かればメッセージの送受信が可能となります。

一方、LINEはインターネット技術を基盤としたサービスで、認証に携帯電話番号を使用するものの、メッセージや画像の送受信にはインターネット接続が必要です。このように、技術的な基盤が異なることから、サービスの提供方法や利用範囲にも違いが生じています。

 

RCSの仕組み

RCSは、電話番号を通じて短いメッセージのやり取りをする「SMS」(Short Message Service)の後継技術であり、携帯電話番号を通じて携帯電話回線のデータ通信を用いてメッセージや画像、動画などのやり取りを可能にするものです。これにより、SMSのように送信時に費用がかかることなく、データ通信の料金のみでメッセージを送受信できる点が大きなメリットとなっています。

また、RCSを利用することで、動画や画像、スタンプなどのリッチコンテンツの送受信も可能となり、従来のSMSよりも多機能なコミュニケーションが可能です。

 

利用可能な機能

「+メッセージ」では、特定の相手とテキストや画像、動画を送受信することができ、グループチャットも可能です。LINEと同様にスタンプの送信やストアでの追加も可能で、各社の公式アカウントも提供されています。

スタンプの利用は、コミュニケーションを豊かにする要素の一つで、+メッセージでも豊富なスタンプが提供されています。LINEのスタンプと同様に、ユーザーは好みのスタンプを選んで利用することができます。

しかし、音声通話は通常の電話アプリを使用する形となり、「+メッセージ」を利用していない相手にはSMSを使用するため送信料がかかる点がLINEと異なります。また、楽天モバイルの回線では「+メッセージ」を利用できないため、ユーザーはこの点に注意が必要です。

 

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楽天モバイルのユーザーは利用できない

楽天モバイルは、「Rakuten Link」というRCSを利用した独自のサービスを提供しています。これは、国内通話を無料にし、Rakuten Linkの利用者同士であればSMSも無料で送受信可能です。楽天モバイルのユーザーは「+メッセージ」を利用できないため、互いにメッセージを送る際にはSMSを用いることになります。

Rakuten Linkは、楽天グループのサービスと連携しているため、楽天関連のサービスを利用するユーザーにとっては便利なツールです。しかし、「+メッセージ」とは互換性がないため、異なるサービス間でのメッセージのやり取りには注意が必要です。

 

提供エリアの拡大

提供開始当初の「+メッセージ」は、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクのメインブランドでしか利用できませんでした。しかし、2021年から2022年にかけて、「ワイモバイル」「UQ mobile」などのサブブランドや、「povo」「LINEMO」などのオンライン専用プラン、さらには3社の回線を用いたMVNOの利用者でも「+メッセージ」が利用できるようになっています。

このように利用可能なユーザー層が拡大していることから、今後さらに多くの利用者が増えることが期待されています。

 

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今後の展望

「+メッセージ」はLINEと比べて認知度や利便性の面でまだ課題がありますが、利用者数が多く、携帯電話回線を利用するという特性から、今後は行政サービスでの活用が期待されています。特に、LINEヤフーが個人情報漏洩で問題視されている現状を考慮すると、+メッセージが行政サービスに積極的に取り入れられる可能性は高いと言えるでしょう。

例えば、災害時の緊急連絡や地域情報の配信など、信頼性が求められる場面での利用が期待されています。また、行政からの公式通知を受け取る手段としても、+メッセージの利用が増える可能性があります。

 

まとめ

「+メッセージ」は、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの携帯3社が提供するメッセージアプリで、2024年2月に利用者数が4000万人を突破しました。SMSの後継技術であるRCSを利用し、携帯電話回線でメッセージを送受信する点が特徴です。LINEとは技術的な基盤が異なるため、サービスの提供方法や利用範囲に違いがあります。今後、+メッセージは行政サービスでの活用が期待されており、その発展が注目されます。特に、信頼性と安全性が重視される場面での利用が増えることが予想されます。

 

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